はじめに
最近の生成AIの勢いはとどまることを知らず、データ分析やプログラミング時の面倒な作業の大半がAIで解決されつつあります。しかし、「自分でコードを書く」という、作業はまだ必要です。そんなときに役立つのがGitHub Copilot(かもしれない)です。
GitHub Copilot
とは、ユーザーが書いた、各種のプログラミング言語のコードやテキストをもとにして、次に書くべきコードを予測してくれる、AIベースのコード補完ツールです。
情報察知が遅れてましたが、2023年7月中旬くらいから、GitHub Copilotが、R言語の主要なIDEであるRStudio上でも使えるようになりました。 MichelNivard / gptstudioというRパッケージがすでに2023年3月にリリースされていて、GPT-3.5 APIを使った、Copilotライクな機能が実装されていたため、このニュースまでウォッチしてませんでした。。。
RStudio上でのGitHub Copilotの使い方としては、まずは、GitHubアカウントでCopilotを登録します。最初の30日間は無料トライアルがあり、その後は1ヶ月10ドルのサブスク(年間契約は100ドル)となります。そして、RStudioのDairy Builds版をインストールして、GitHub Copilotの諸設定を行い、利用開始という流れになります。
この記事は、R言語とRStudioでのGitHub Copilotの各種設定と使い方に焦点を当てています。 R言語のコミュニティにとって、この新機能の導入はコーディングの効率化に貢献することでしょう(おそらくね)。
GitHubアカウント側での設定
まず、GitHubアカウントが登録済みであることを前提とします。
続いて、無難にGitHub Copilotの概要ページに行きまして、「GitHub Copilotを試す
」をクリックします。
サインアップページの方に移行しますので、サブスクのタイプを選択して、Get access
をクリックします。
続いて、住所とか必要情報を入力して、saveをクリックします。
支払い情報を入力して、Save payment information
をクリックします。
続いて、Select your preferences
を設定します。私は、Block
、OFF
で設定しました。
これらの設定は後で変更可能です。変更する場合には、GitHubのTry Copilot
の項目で修正します。
以上で、GitHub側の設定は完了です。 過去情報で、トライアル期間が60日間という話もありましたが、現在は30日のみのようです。
RStudio daily版のインストール
GitHub CopilotをRStudio上で使う場合には、RStudio Stable版
ではなく、下記のRStudioウェブサイト(https://dailies.rstudio.com/)からRStudio daily版
をダウンロードして使います。
今回、私の実行環境がMacということで、RStudio-2023.09.0-daily-337.dmg
というMacOS X 11+版のインストーラーを使用しました。
daily版も通常のRStudioのアイコンと変わりません、いちおう、Stable版と横並びにしてみた。
これが最も大切ですが、RStudio上でGitHub Copilotが動作しなくなったら、新しいRStudio daily版をインストール入れ直してください。これが結構大事です!!もしかしたら、毎日使うときにインストールが必要かもです。。。
RStudio上でのGlobal options設定
RStudio側の設定ですが、メニューバーのTools
から、Global options...
に進みます。
Optionsの一番下に、Copilot
の項目が追加されていますので、それをクリックします。
Enable GitHub Copilot
にチェックを入れて、ポップアップのInstall
をクリックします。
GitHun Copilot agent Successfully installed
が表示されれば、OKをクリックします。
ここで(無難に)、、、RStudioを再起動します(不要かも)。
そして、もう一度、メニューバーのTools
から、Global options...
に進み、CopilotオプションでSign In
ボタンが出現していれば、クリックします。
Navigateページ(https://github.com/login/device)に進んで、表示されている、Verification code
を打ち込みます。
Authorize GitHub Copilot Plugin
をクリックして、アカウントと連携させます。
CopilotオプションでSign Out
ボタンが出現していれば、アカウント連携は無事に完了しています。
うまく適用されていれば、Rソースの右下に、Copilot Pluginの起動状況が表示されます。以下のような感じです。
RStudioのアプリケーションをクリックして、直接起動して使うと、うまく動きます。一方、RprojからRStudioを起動させると、うまく動かないのかな、、、
使用方法としては、Rファイルを作成して、何かプログラムかテキストを書いていくと、設定された間隔(300msとか)でコード予測がされて、グレイアウトしたコードが表示されます。それでオーケーならTabを押せば、予測コードが実際のコードとして採用されます。
予めやりたいことを、テキスト(日本語、英語はどちらでも大丈夫そう)で打っておくと、その内容に沿って、コード作成のサポートをしてくれるのかな。ここの部分は、別途、GPT-4を使うのが良さそうかも。
まとめ
GitHub CopilotのRStudio上での利用について、アカウント登録からRStudioでの設定までを概説しました。
Rコードの予測機能がどの程度使えそうかなどは、今後レポートしたいと思います。
現状の個人的な所感をいうと、変に好き嫌いせずに、GitHub CopilotとOpenAI GPT-4 APIとを適時組み合わせて、使い倒す感じでいくのが最良の選択なのかもですね。
Rで、GPT APIを使うなら、この辺りのパッケージがお勧めです。
参考記事
koreedaさんのブログ記事「RstudioでGitHub Copilotが使えるようになったので試してみる」を見つけて、参考にしています。
koreedaさんのブログ記事がGoogle 検索でトップ表示されました。